言葉

いつの日からか
言葉には不思議なとげがついて
どちらから読んでも
刺さって抜けないようになっていた

そんなこんなで
一週間前に6年ぶりに
ケミカルを喉に押し込むはめになった

しかも、初めて素直に
こんなことでよいのか?

よいわけがない。


道端の草は刈られて

燃えるごみとして黄色い袋につめられる

食べ残したパンとともに

鍵は取り上げられ
声ほとじこめられ
でもすりぬけ
みみはせんをつめられ

あそこには、ばんそうこをはられる

どこもかしこも
工事中
とこもかしこも
一歩通行

それでも
鈴虫はないて
でも農薬で
少なくなって

沈黙の春
目をつむる夏だ
痛みに耐える秋だ
どうなるかわからない冬だ


今日もまた
そう思いながらも
生きてこうやってかいている。


愛する人
恋しい人

おやすみ