大事なものをばらしてしまうと
それを壊されてしまうことが
長年続いたから
大事なものには
近づけないようになった
その法則をこわそうとして
たたかったら
たくさんの雨が降った
なぜ一番大事なものは
変わらないのか疑問におもっていたら
大事なものは
もうそこにはなかった
たぶんたぶん
まだ解けてないなぞなぞはたくさんある
だいじなものは
スカンジナビアにある灯台のようなものだ
見えない、聴けない、触れない
ただ目を瞑る
遠くの船が
守られている
遠くの船員が
我が家へ導かれる
媽祖は祠から
しずかなるおとを出す
遠くの母親が
帰りをまち祈る
いつか、港につくことを
我が家に帰れるその日を